検証後期
サラリとしたポリエステルポプリン素材を使い、4種類の生地組織を昇華転写という手法で表現した。
一見して錯覚する素材感と触ったタッチのギャップが楽しい服が生まれた。一つの素材が一般的に服に使われる様々な素材に化けられるか?という検証は「成功しうる」と結論づける。ただし、ポリエステル素材を生分解性に出来ないか?あるいは生分解する天然素材でこのタッチを出せないか?などの課題を残す。
最大の課題はこのブランドでは微力すぎる点と考える。開発力・販売力のある企業などによってこの手法が導入され、普及され、ユーモアから現実になり、大きく素材のロスを減らした時こそ成功であると思う。
またこのCASE STUDY 1については実際にプロダクトを販売する。
検証後期
試作が出来る以前より、試作が完成した時のインパクトが大きかった。
実際の服を前にして初めて検証内容がイメージ出来たと言う声、検証以前に単純に欲しいと言う声も多かった。検証のポイントである曖昧さについてもアウターであり、シャツであり、カーディガンにもなりえ、ディナーにもパジャマとしても着用出来る「万能曖昧ウェア」に仕上がった。検証は思いがけない手応えを感じたが、しかし同時に課題も多く残した。世界初?となる筈だった生分解性ポリエステルニット糸は改良の余地があった(2021年10月時点)。
結果的に検証時点でのプライスがあまりに高くなる為、販売には至らなかった。CASE STUDIESでは開発費の関係で「実現可能ではある」と結論づけながら検証を終える。
検証後期
今回の裏テーマは“服はなるべく自然に還るべき”という仮設に基づいて、生地と副資材(芯地・釦・縫製糸など)を天然素材に統一。
生分解しないパーツは赤いステッチで取り外す箇所をわかりやすく示した。棄てられる服の回収と仕分け方法など服そのものでは解決できない部分を残しながらも、その時ベストと思われる方法を探る。
取り巻く環境やインフラが整った時に役に立つ事はある筈と考える。
石油由来の材料を新たに生み出す事に加担しない事を優先すべきか、一部分には妥協しながら長く使えるものを優先すべきか…、今後も考える必要があると考える。
この開発の過程でCASE STUDIESらしいシルエットやアイディアを見つける事が出来た。
またこのCASE STUDY Bの売上は次のCASE STUDIESの検証を資金の面で支えている。
今回のCASE STUDY Bについては実際に一部のプロダクトを販売する。